近年、悪い意味で注目を集めているブラック企業。
「転職先がブラック企業じゃないか判断したい」
「もしかしたら私の会社もブラック企業かも…」
と感じている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、ブラック企業かどうかを判断するための12個の特徴をご紹介します。
なお、企業のクチコミからブラック企業か判断したい方はこちらの記事を参考にしてみてください。
目次
ブラック企業の特徴1:残業時間が長い
ブラック企業の特徴として、真っ先に挙げられるのは残業時間の長さでしょう。
労働基準法の第36条では、労働時間に関する原則が記載されています。
それを踏まえ、繁忙期だけではなく、継続的に1ヶ月に45時間以上の残業がある場合はブラック企業と考えても良いかもしれません。
ワークライフバランスが保たれていないのはブラック企業の特徴です。
ブラック企業の特徴2:休日が少ない
求人情報サイトには「完全週休2日」と書かれていたものの、
「なんだかんだ今週末も出勤することになった…」
「今日で10連勤…」と嘆いている方もいるかもしれません。
平均的な年間休日数は120日だそうです。
これは、土日祝日は完全休みで、それに加え、お盆休みや年末年始などのカレンダー通りの休みで、合計120日前後となります。
120日前後休めているようであれば日数は問題ないでしょう。
8時間労働で年間休が105日以下の場合は、注意が必要です。
このように、休日にゆっくりと体を休めることができない環境もブラック企業の特徴でしょう。
ブラック企業の特徴3:サービス残業が多い
ブラック企業の3つ目の特徴も労働時間に関するものです。
サービス残業が多いのもブラック企業の要素としてよく挙げられます。
「上司の仕事が終わるまで帰れない」
「定時で帰れる日の方が少ない」
という方は、勤務先がブラック企業の可能性があります。
また、タイムカード等の勤怠管理がなかったり、残業しているのに先にタイムカードを打鍵させる、残業代が支払われない、などはもってのほかです!
ブラック企業の特徴4:有給が取れない
「有給が未消化のまま、今年度が終わりそう」
と嘆いている方もいるかもしれません。
ブラック企業では、しばしば有給が取れないことがあります。
繁忙期など、業務が多い月は有給が取れないということもあるでしょう。
しかし、それ以外の期間でも有給が取れないのは問題です。
また、未消化の有給が次年度へ繰り越せない会社も、ブラック企業の可能性があります。
ブラック企業の特徴5:給料が安い
「給料が安い」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
特に、同じ業界の他企業と比べて圧倒的に給料が安いのであれば、ブラック企業の可能性も。
住んでいる地域の最低賃金額以上の給料があるかどうか、一度計算してみると良いでしょう。
ブラック企業の特徴6:求人情報と待遇が違う
求人情報を確認した上で、採用試験を受け、入社。
ここまでは良いのですが、入社してみたところ
- 給与
- 福利厚生
- 残業時間
などが求人情報と全然違う、と感じたことがある方もいるかもしれません。
このように、求人サイトに嘘の情報を掲載しているのもブラック企業の特徴の一つです。
やたらと高給をアピールしていたり、若くても出世できる!などとアピールしている会社は注意です。
また、賞与が「賞与(業績による)」といった書き方がされている場合は要注意!
あたかも支給されるような書き方ですが、実際は1度も支給されたことがないということもあります。
「業績による」なので嘘ではありませんが、その書き方を良いことに鼻から賞与を支給する気のないブラック企業もあります。
今まで支給された実績がどの程度あるのか確認したほうが良いでしょう。
会社の評判・口コミサイトもチェックしましょう。
ブラック企業の特徴7:セクハラ・パワハラが多い
「これってもしかして、セクハラ?」
と悩んでいる女性も多いのではないでしょうか。
セクハラが常態化しているのもブラック企業の特徴と言って良いでしょう。
セクハラかどうかは、判断するのが難しいですが、性的に不快な行動を取られているのであれば、セクハラの可能性があります。
女性だけでなく男性もセクハラ被害にあうことも。
また、適正な範囲を超えて社員に威圧的な態度を取ることは、パワーハラスメント(パワハラ)にあたります。
このパワハラが多いのもブラック企業の特徴です。
暴力はもってのほかですが、必要以上に怒鳴るのもパワハラの可能性があります。
上司からのそうした行動に悩んでいる方は、会社のコンプライアンス相談窓口に被害を説明することをオススメします。
ブラック企業の特徴8:ペナルティがある
- 遅刻したら罰金がある
- 在庫が余ったら商品の買取をしなければならない など
このように、業務に関してペナルティが課されているのもブラック企業の特徴です。
労働基準法に違法している場合もあるため、就業規則にどう書かれているか確認してみましょう。
ブラック企業の特徴9:就業規則をいつでも見れない
そもそも就業規則を社員がいつでも確認できないようになっているなら危険です。
就業規則に反しているということを確認されては困るといった気持ちから、会社側が隠している可能性があります。
「言ってくれたら見せます」などと言っている会社は特に注意!!
通常、就業規則は全従業員に共有され、いつでも確認できるものです。
言わないと就業規則が見れないというのはオカシイです。ブラック企業度がかなり高いでしょう。
また、こういった企業にすでに在籍している場合は、労働条件など口約束にせず必ず書面で契約を交わしましょう。
のちのち「言っていたことと違う!」といったトラブルにならないよう気をつけましょう。
ブラック企業の特徴10:離職者が多い
ブラック企業は社員の不満が溜まりやすいため、その分離職者が多くなっています。
さまざまな企業の採用データを扱った書籍『就職四季報』では、主要企業の3年後離職率を知ることができます。
同じ業界にも関わらず、3年後離職率が他の企業にくらべ異様に高い場合は、ブラック企業の場合があります。
ブラック企業の特徴11:社員の平均年齢が若い
社員の平均年齢が若いのも、ブラック企業の特徴の一つと言われています。
しかし、設立されて間もないベンチャー企業などであれば、それは当たり前の話。
そのため、社員の平均年齢が若いからといって即ブラック企業とは言えません。
しかし、ある程度設立年数が経っているのに、一向に20~30代の社員が中心もしくは平均年齢が20代なのであれば、長く勤めにくい環境になっている可能性があります。
そのため、ブラック企業と疑っても良いかもしれません。
ブラック企業の特徴12:求人広告がずっと掲載されている
これまで書いてきた11個の特徴のほとんどに当てはまるのであれば、ほぼブラック企業です。
そのため、社員の入れ代わりが激しいことが予想されます。
これにより、求人情報サイトに1年中掲載され続けていることも多いです。
転職を考えている方は、志望する企業が常に募集をかけていないかどうか、求人サイトで定期的に確認しておくと良いでしょう。
さいごに
いかがでしたか?今回はブラック企業の特徴を12個ご紹介しました。
どれか1つに当てはまったからといって、ブラック企業と判断するのは早いです。
しかし、半数以上に当てはまるとなるとブラック企業の可能性が高いと思われます。
そのような企業に勤めていて、精神的・肉体的な苦痛が続いているのなら、転職を念頭に環境を変えてみるのも良いかもしれません。