このページでは、テイケイ株式会社の評判・口コミなどをまとめています。
警備業界は本当にブラックでやばいのか、その実態も調査しています。
テイケイ株式会社は警備会社として長い歴史があり警備業界でも有名な企業です。
そんなテイケイですが警備業界の中でもかなり給料が高いと評判な一方、研修の厳しさなどからブラック企業だという評判もあるようです。
そこで今回は、テイケイがブラック企業なのかを検証し、テイケイで働くメリットやデメリットを紹介していきます。また、ブラックと言われがちな警備業界の今後と採用対策についてもご紹介いたします。
テイケイへの就職や、警備業界の仕事に興味がある方はぜひ参考にしてください。
目次
テイケイってどんな会社?
テイケイ株式会社は、警備員の派遣事業を主力事業とする大手警備会社です。
本社は東京都新宿区歌舞伎町で、その他に関東、東海、関西に62の支社を構えており幅広い地域を網羅しています。
主な業務内容
テイケイは、民間企業や官公庁向けの警備業務サービスをメインとしています。
主な業務内容は、国家的イベントや、スポーツやライブ等のスタジアム、店舗、建設現場、花火大会などでの交通誘導や雑踏警備、オフィスビルや商業施設、金融機関などの施設警備です。
その他にも、現金輸送警備や、身辺警護、道路規制など、厳しい訓練を受けたスタッフによる質の高い「安全」を提供しています。
その他の事業
警備業務以外にも、企業の防火対象物点検・防災管理点検などの請負業や、設備員、事務員、現場監督補助等の人材を派遣する派遣業にも力を入れています。
また、防災防犯機器やAED、特許を取得したオリジナル商品『折警』などのレンタルサービスも提供しています。
ブラック企業ってどういう会社?
テイケイがブラック企業なのかを調査する前に、そもそもブラック企業とはどういった会社を指すのか見ていきましょう。
今ではすっかり浸透している言葉ですが、結論から言うと厚生労働省ではブラック企業の明確な基準は定めていません。
ブラック企業について、厚生労働省のサイトでは以下のように記載されいてます。
Q.「ブラック企業」ってどんな会社なの?
A.厚生労働省においては、「ブラック企業」について定義していませんが、一般的な特徴として、① 労働者に対し極端な長時間労働やノルマを課す、② 賃金不払残業やパワーハラスメントが横行するなど企業全体のコンプライアンス意識が低い、③ このような状況下で労働者に対し過度の選別を行う、などと言われています。
定義がないため、個人の主観によってどの会社もブラック企業になり得るわけですが、法令に違反した長時間労働による過労死や賃金不払い、不当解雇、ハラスメントが横行しているなどといった場合はブラック企業と捉えて良いでしょう。
ご自身の体や精神を壊す前に労働基準監督署などに相談するか、転職も考えましょう。
ブラック企業の特徴や見分け方については、以下の記事で詳しく紹介していますので参考にしてみてください。
テイケイはブラックなのか?評判・口コミを検証
テイケイがブラック企業なのかを検証すべく、まずは働く人からの評判はどうなのか口コミを調べてみました。
『会社の安定性について』の評判・口コミ
テイケイは歴史が長く、業界でも知名度が高いことから安定した利益を確保しています。
後ほど業界研究でも紹介しますが、警備業界は今後もニーズがあるので安心して働ける会社であるといえるでしょう。
『給与についての』の評判・口コミ
特に口コミで多かったのが、テイケイの給料は同業他社に比べて高いといった内容でした。手当や賞与もあるため、やる気がある人にはとても良い待遇で働ける環境のようです。
一方で、日給制により体調を崩しシフトに入れないと収入がその分減るので、日頃の体調管理が必要となります。
『社風について』の評判・口コミ
警備の仕事は信頼と責任感が必要ですので、規律の厳しさは必要不可欠です。
基本的には規律に厳しい社風ではありますが、支社や現場によって雰囲気が違うようです。また、世界大会で2度も優勝している日本初のラフティングプロチームや東京マラソンクラブ、柔道部、将棋部、囲碁部など、クラブ活動も盛んに行われているそうです。
『研修』についての評判・口コミ
警備員になるためには警備業法に基づいた20時間以上の研修を受けなければなりません。テイケイでは自社研修施設にて3日間の研修を行います。
テイケイの研修は、教育の質が高く、安全性が高いと評判な上、研修手当として研修支度金を含む4万円と夕食手当3,000円が支給され、昼食弁当代は無料となっている点も好評です。
一方で、口コミで多く見られたのが”右寄りな会社だ”といった内容です。規律の厳しさや、研修で号令を掛けて『気を付け、敬礼!』といったことをするそうなので右翼のようだと思う方がいるようです。テイケイは信条と覚悟をもって業務に取り組んでいる会社ですのでそういった風に見えてしまうのかもしれませんが、これは個人の主観によるもので事実ではありません。
『勤務時間・休みについて』の評判・口コミ
テイケイは、週3日~勤務OKのシフト制のため自分に合った働き方が可能です。残業になることもあるようですが、その場合は残業代が支給されます。
『社内制度・福利厚生について』の評判・口コミ
テイケイは同業他社に比べ、福利厚生が手厚いと評判のようです。
制度の内容については、後ほど詳しく紹介します。
テイケイはブラックなのか?評判・口コミの調査結果
テイケイの口コミをいくつかご紹介しました。
調査した結果、勤務に必要なものが無料で支給されることや資格取得の支援があるといった福利厚生・社内制度について評価が高いことがわかりました。また、給与が高い点や、自分で働く日数を調整できるといった点も好評のようです。
一方で、研修や規律の厳しい社風に合わなかった方や、急な残業になる場合がある点、イメージしていた仕事と違うと感じた方からはブラック企業だといった口コミがありました。
このことからも分かるように、同じ会社でも働く人によって『ホワイト企業』と感じる方もいれば、『ブラック企業』と感じる方もいるということです。ブラック企業かどうかは、やりがいをもって働けて、その努力に見合った給料や評価をしてもらえるか、自分が社風に合っているかを自身で判断する必要があるのです。
次の項からは、そういったミスマッチを防ぐため、テイケイでの働き方や福利厚生について詳しく解説し、向いている方・向いていない方を紹介していきます。
テイケイで働くメリット・デメリット
一部の口コミでブラック企業と言われているテイケイですが、果たして本当にブラックと言われるほどの悪い待遇や労働環境なのでしょうか。
ここではテイケイで働くメリットとデメリットについて紹介しますので、自分に合った働き方ができそうか判断する材料にしていただければと思います。
メリット①警備業界内で高い給与水準
テイケイは同業他社と比べて賃金が高く、最高クラスのレベルです。
警備業界は低賃金でブラックだと言われがちですが、テイケイは給与水準が高いため稼ぎたい人には向いている会社でしょう。
また、賞与や役職手当、資格手当もあり、さらには昇給の機会も多いので努力次第で給与アップが望めます。
給与水準が高いため、優秀な人材が集まっていることもメリットです。
メリット②週3日勤務でも正社員として働ける
テイケイは勤務時間や休日を自分で選べ、副業も可能です。
自分で希望を出すシフト制なので、休みも調整できますし、稼ぎたい場合には労働基準法の許す限り働き、プライベートを重視したい場合には勤務日数を減らすといった柔軟な働き方ができます。
また、週3日勤務/週4日休みでも正社員として働くことができるという、なかなかない条件で働くことができます。
Wワークしたい方や、プライベートの時間を確保したい方におすすめです。
さらに、有給休暇制度は100%消化を推奨しています。
メリット③福利厚生や手当が手厚い
テイケイの福利厚生には、社会保険完備、費用全額会社負担の健康診断、交通費全額支給、障害者手当があります。
また、他社だと自費負担なことが多い制服のクリーニングもテイケイでは無料です。さらに、仕事始めには靴下3足、インナーシャツ、ワイシャツを支給してもらえるので、働き始める際に自分で色々と買い揃える必要がありません。夏場には冷えピタや塩分補給の飴、冬場には電熱ベストやカイロも無料で支給されます。
その他にも、テイケイには資格支援制度があります。この制度は、会社が指定する資格の資格受験費やお弁当代まで会社が全額負担し、講習会参加時の賃金まで保障するなど、資格取得の支援・推進をするものです。社員からアルバイトまで無料で資格取得ができ、取得すると資格手当が支給されるといった、スキルアップと給与アップの両方が叶う制度となっています。
- 警備業務検定(施設警備業務検定)
※交通誘導警備業務検定・雑踏警備業務検定・貴重品運搬警備業務検定もあり - 防火管理者
- 防災管理者
- 電気工事士
- 各種消防設備士 など
このように、テイケイの福利厚生や待遇は、同業他社よりも良く、手厚いものとなっています。
メリット④キャリアアップやジョブチェンジも可能
入社後まず何十人かの編成で警備している大きな現場に入ります。その後一人前になってきたら人数の少ないところに入るという流れが多いようです。
テイケイでは、班長制度があり、現場をまとめる班長という役職があります。班長になるには社歴は関係ありませんので、誰でもチャンスがあります。
そして、班長になったり、資格を取ったりすることで、さらに昇進していけるといったキャリアアップが用意されています。
また、テイケイではジョブチェンジも可能で、社長を含めた内勤者のほとんどの方が現場経験者だそうです。
このように、現場警備から内勤へのジョブチェンジや、自社・グループ会社内の他の職種への転属も可能です。
メリット⑤人から感謝されるやりがいある仕事
警備の仕事は、通行人や施設利用者とコミュニケーションをとる仕事のため、直接お礼の言葉を言われる機会も多く、やりがいを感じることができる点もメリットのひとつです。こういったモチベーションに繋がることが日々あることで、長く仕事を続けることができるでしょう。
注意すべきデメリット
テイケイが一部でブラック企業と言われる理由の多くは、厳しい研修と規律、礼儀を重んじる社風が原因のようです。
口コミでも触れましたが、警備員になるためには警備業法で決められた時間と内容の研修を受けなければなりません。警備員は第三者の安全を確保する仕事ですので、厳しい実践的な研修が行われます。
また、信頼が必要な仕事ですので規律を守ることは絶対です。マナーや髪の長さ・色、身だしなみは厳しく注意されます。これをブラックだと感じる方は、向いていないといえるでしょう。
次に注意すべきポイントは体力面です。現場によっては立ち仕事が多く、外での警備であれば天候により体力を消耗する状況もあり得ます。また、警備とは、危険から人や対象物を守る仕事ですので危険が伴います。そういったことも、しっかりと認識しておく必要があります。
また、歩行者やドライバーさんに声を掛けたり、同じ現場のスタッフと連携を取るなど人との関わりが必須の仕事です。人間関係やコミュニケーションが苦手な方や、アルバイト感覚の軽い気持ちで働こうと考えている方にも難しいかもしれません。
一方で、警備という仕事がどういうものかを理解し責任感を持って働ける方、規律を守れる方にとっては、待遇面やキャリアップ面からもテイケイは働きやすい職場となる可能性が高いです。
テイケイの特徴と強み
まず、テイケイとセコムや綜合警備保障などの他の警備会社との違いはサービス内容です。
具体的には、セコムはセンサーが反応した際に警備員が現地に向かうといったシステムの機械警備をメインで行っています。一方、テイケイは交通誘導や施設警備といった人を扱う警備をメインとしており、動員力が強みです。
また、テイケイは知名度も高いことから企業の安定性や、営業のしやすさも強みといえます。
採用情報
テイケイの採用情報について、例として施設警備の募集要項を紹介いたします。
雇用形態 | 正社員 |
募集職種 | 官公庁やオフィスなどでの施設警備 |
応募資格 | ・18歳~70代 ・警備経験不問 ・メール・インターネット接続ができる携帯電話を持っている人 ・3ヵ月以上勤務できる人 |
勤務地 | 東京都内近郊の契約企業施設内 その他、千葉県/埼玉県/神奈川県など関東近県 ※勤務地は希望を考慮の上決定 |
勤務時間 | 当務 9:00~翌9:00(実働16時間/休憩4時間+4時間) 夜勤 18:00~翌9:00(実働10時間/休憩4時間+1時間) 日勤 9:00~18:00(実働8時間/休憩1時間) |
給与 | 当務 日給2万円~2万1,200円 夜勤 日給1万2,000円~1万2,600円 日勤 日給9,000円~9,600円(60歳以上の場合は日給8,500円) ※支給方法:週払い ※その他にも手当やインセンティブ制度あり |
勤務形態 | シフト制(週3日~OK) |
賞与 | 年2回(週3日勤務:寸志/週4日以上勤務:通常支給) |
福利厚生 | 社会保険完備/制服クリーニング無料/健康診断/交通費全額支給/各種資格手当/障害者手当/資格取得支援 |
テイケイへの採用対策
テイケイの求める人物像など採用対策を紹介します。
テイケイの求める人物像は、『元気な人』『健康な人』で、それがあれば年齢は問わず、未経験でも採用対象だそうで、実際、テイケイでは20代~70代と幅広い年齢層の方が活躍されています。まずは元気な体で挑みましょう。
次に、コミュニケーションを取る仕事なので、面接時はハキハキとした受け答えを心がけましょう。また、規律を重んじる社風ですので、身だしなみや決まりを守れる人物かどうかも重要です。
入社に必要な必須スキルは特にありません。ただし、交通誘導警備検定や、施設警備検定といった国家資格を持っていると手当がついたりと優遇されます。
なお、資格については、資格取得支援の社内制度が設けられていますので入社後に取ることができます。
警備業界はブラックなの?
テイケイについてみてきましたが、警備業界全体としてはブラックな業界なのか調査してみました。
警備業界は『重労働』『低賃金』というイメージを持っている方が多いようで、ブラック業界という印象が強いようです。
警備という仕事は、急な事故やトラブルに対処する必要があり、その日にならないと仕事量や終了時間が分からない場合があります。また、自分自身がトラブルに巻き込まれる可能性もあるので危険も伴う仕事です。そして危険を伴う仕事だけに、研修や規律も厳しい会社が多いです。
そういった側面だけを見るとブラックな業界のようにも思えますが、警備員は人々の安全を守り、人の役に立てる仕事のため、やりがいを感じることができるでしょう。
そして、警備業界はビジネスとして拡大しておりニーズも高まっていますので、注目すべき業界なのです。
どの業界にも言えることですが、業界がブラックだからといってすべての会社がブラックなわけではありません。
イメージだけで判断するのではなく、まずは働く上での自分の譲れないポイントをしっかりと確認し、自分にとって働きやすい会社を見極めることが必要です。
警備業界の強みと弱み
警備業界の強みは、大きな変動がなく緩やかに伸び続けている点です。その理由は、事件や犯罪があとを絶たず安心や安全を求めるニーズが高まっているためです。この理由から、事業所向け警備・家庭向け警備ともに上昇傾向にあります。
今後も、警備への意識・ニーズは年々高まると思われることから、警備業界の大きな業績悪化はなく堅調な推移を見せると予想されます。
一方で、新型コロナウイルスの感染拡大により大型イベントの中止が余儀なくされたため、警備会社にとって痛手となる状況となりました。今後、事態が収束に向かい、イベント開催の規制が緩和されることが望まれます。このような、想定外の出来事によりイベントの中止が長く続くと大きなマイナスとなる可能性があります。
ただし、様々な警備の事業を展開していれば、マイナスを賄うことができるため大きく傾くことはないと思われます。
警備業界の今後
今後は家庭向けの防犯機器や警備サービスのさらなる展開、スマホと連動したサービス、特定の機関に特化した警備、ロボットによる警備、オンラインセキュリティ監視など、各社が様々なサービスを提案していくでしょう。警備業界1位のセコムは医療・介護分野にも力を入れており、医療と警備を連携させたサービスにも注目が集まっています。
また警備業界の上位を走るセコムや綜合警備保障は、海外進出もしています。中国、アジアを中心とした海外での警備需要も将来的に伸びていくと予想され、海外展開が加速する見通しです。
ジョブリエ編集部のまとめ
テイケイがブラック企業かの検証と、テイケイで働くメリットやデメリットについてお伝えしましたが、いかがだったでしょうか。
テイケイの福利厚生や給与面、柔軟な働き方ができるといった点は、ブラック企業のイメージとは遠いものでした。研修や規律については、警備という仕事柄、厳しい面があるのでそういったことに従えない人には向いていない職場であることが分かりました。
近年では、法令遵守、長時間労働の是正、ハラスメントへの関心から、過剰にブラック企業だと決めつける傾向が見られます。法令違反している会社は論外ですが、ブラック企業というのは個人の主観による側面が強いという点に留意し、先入観や口コミだけで判断せず、まずは自分が何を重視して働きたいか、そしてその求める働き方ができるのかを判断して会社選びをしましょう。
会社概要
会社名 | テイケイ株式会社(旧・帝国警備保障株式会社) |
設立 | 昭和53年7月 |
資本金 | 5,000万円 |
代表者 | 代表取締役 影山嘉昭 |
事業内容 | 警備業(施設・交通誘導・貴重品輸送・警護・道路規制・イベント)、請負業(設備員・消防設備点検)、派遣業(施工管理補助・設備員・ビジネスサポート)、防犯カメラ・保安資機材等 |
アクセス | 【本社所在地】 東京都新宿区歌舞伎町1-1-16 テイケイトレード新宿ビル(靖国通り) |
支社 | 62支社 |
グループ会社 | 警備3社・派遣9社(86支店) |