森統則のザスパ代表を歴任した経歴!川田工業の強みと採用情報を調査!

森統則氏は「世界にただひとつだけのゴルフグローブ」を手掛けるゴルフグローブの老舗、川田工業株式会社の代表取締役社長です。
お土産用の人形焼きを製造・販売する家業の松栄食品販売株式会社の立て直しをきっかけに、RIZAPグループ傘下のサポーター製造販売会社の経営を再生するなど「事業再生」で経営手腕を発揮してきました。
その一方で、幼い頃から打ち込んできたサッカーにビジネスとしても関わり、兵庫フットボールクラブに入社していた時期もあります。また、これまでの功績が買われ、森統則氏は群馬県のプロサッカークラブ「ザスパクサツ群馬」の社長を歴任しました。

サッカー、ゴルフと、自分の趣味や好きなことを意欲的に仕事に活かす森統則氏とはどのような人物なのでしょうか?
森統則氏の経歴と川田工業の強み、採用情報などを独自調査した内容を紹介します。

森統則ってどんな人物?

森統則ってどんな人物?

森統則氏は1969年、東京の人形焼きなどを製造する菓子製造会社「松栄食品販売」の経営者の家に生まれました。
小学6年生の頃からサッカーをはじめ、高校2年生、高校3年生の時には東京都でベスト4まで勝ち進むほどでした。早稲田大学に進学後もサッカーを続け、全国の強豪校から集まった仲間たちと切磋琢磨する日々を送っていたとのことです。
森統則氏のサッカー好きは、のちに群馬のプロサッカークラブ「ザスパクサツ群馬」の社長就任へと繋がっていきます。

また、森統則氏と言えば、評判となっているのが「事業再生の手腕」です。
家業である松栄食品販売を立て直すと同時に、自身でも菓子の企画販売をする会社を立ち上げ、その両方で収益を出しています。その腕を買われ、RIZAPグループ傘下のサポーター製造販売会社の事業再生も引き受け、成功させています。
「事業再生」は決して簡単な事ではありませんが、森統則氏は「事業再生に関わることでその会社の人たちが心の底から笑えるようになる」状況に非常にやりがいを感じると語っており、難しい事だからこそチャレンジしてみる、向上心の強い人物であるようです。

プロフィール

  • 名前:森 統則(もり むねのり)
  • 生年月日:1969年1月13日
  • 出身地:東京都
  • 最終学歴:早稲田大学
  • 趣味:ゴルフ・サッカー
  • 職業:川田工業株式会社 代表取締役社長

アクティブな趣味

サッカーとゴルフ

森統則氏の趣味は、サッカーとゴルフです。
サッカーは小学6年生の時からはじめ、高校の2年生、3年生の時には東京都でベスト4に入る実力でした。早稲田大学に進学したのちも、サッカーは続け、全国の強豪校出身者たちと切磋琢磨しました。
そんな森統則氏は、大人になってからもサッカーを続け、近年まで40代のリーグに所属し、試合にも出場していたそうです。しかし、膝を壊してしまったそうでそれ以来サッカーはせず、ゴルフ一筋となりました。
今ではゴルフで体を動かすことが楽しみだという森統則氏は、常にアクティブに活動し続ける、スポーツマンであることが分かります。

森統則の経歴と実績

森統則の経歴と実績

森統則氏は早稲田大学を卒業後、すぐに家業の松栄食品販売に入社したのではなく「外に出て働いて勉強する」として、1991年に大手企業である三井物産へ入社しました。

その後1994年に兵庫サッカークラブへ入社し、家業である松栄食品販売に入社したのは1998年のことでした。
松栄食品販売の経営状態が良くないことに気づき、自分でも事業を立ち上げながら、実家の経営を立て直したことがきっかけで、森統則氏は「事業再生」の道を進み、RIZAP傘下企業のサポーターメーカーや、ザスパクサツの社長を経て、現在は川田工業の代表取締役に就任しています。

大手企業から実家の菓子製造立て直しへ

森統則氏は、早稲田大学卒業後に、大手企業の三井物産へ入社しました。

数年間外の世界を見てから家業である松栄食品販売に入社した森統則氏は、工場で人形焼きの製造や、商品の配送、営業などの下積みを5年ほど経験したのち、経営の方に関わるようになりました。当時の松栄食品販売は明日倒産してもおかしくないような状況で、森統則氏は売上を伸ばすため、自分で商品のマーケティングをする会社を起業し、実家の会社で製造した商品の販路開拓に勤しみました。

製造会社と販売会社の両輪を回す努力の結果、まず森統則氏が起業した販売会社が軌道に乗り、利益が出る体質になった頃、実家の製造会社の事業再生に本腰を入れ、製造工程の見直しや、社員の意識改革などに取り組み、利益を生み出すことに成功しました。

赤字のサポーター製造販売業の再生

松栄食品販売の事業再生に成功した森統則氏は、実家の跡を継ぐことはせず弟に譲り、今度はRIZAPの傘下にある老舗のサポーターメーカーの事業再生に取り組むことになりました。

森統則氏は「サポーターは誰が使うものか」という、根本的なことに目をつけ突破口を見出し、わずか1年目で営業利益ベースをプラマイゼロにし、2年目で利益を出すことに成功しています。
こうした実績から、森統則氏は事業再生の手腕が買われるようになったのです。

森統則が代表を歴任したザスパクサツ群馬

森統則が代表を歴任したザスパクサツ群馬

森統則氏が代表を歴任したザスパクサツ群馬は、群馬県前橋市を中心とした群馬県全域をホームタウンとするプロサッカークラブです。前橋市にある「正田醤油スタジアム群馬」をホームグラウンドとし、J2リーグに所属しています。
もとは「リエゾン草津」という名前の社会人サッカーチームでしたが、2004年に名称を「ザスパ草津」へ変更し、2005年にJリーグに加盟を果たしています。

その後、草津だけでなく、広く群馬県民に愛される群馬のチームとして明確にしたいとの思いから、2012年に現在の「ザスパクサツ群馬」へと名称を変更しました。「ザスパ」の名称は、英語で温泉を意味する「spa(スパ)」と、チーム誕生の地である草津温泉に由来します。

チーム誕生の地である湯のまち草津にちなみ、伝統の湯もみを取り入れたユニークな応援スタイルを採用しており、リーグ優勝などの祝い事があった時は、水を掛けあうウォーターファイトではなく「湯掛け」が行われるとのことです。

川田工業ってどんな会社?

川田工業ってどんな会社?

森統則氏が代表取締役社長を務める川田工業は、香川県東かがわ市にある1920年(大正9年)創業の手袋製造の老舗企業です。

メイン事業であるゴルフグローブの生産・販売は、1967年(昭和42年)からスタートしており、老舗ブランドによる皮革手袋のノウハウを活かし、ゴルファーニーズにマッチした企画・生産で国内の大手ゴルフ用品メーカーのシェアを伸ばしています。現在では日本のみならず、海外ブランドからもオファーを受け、輸出を拡大させています。

ジョブリエ編集部
「世界にただ一つだけのゴルフグローブ」を生産・販売する川田工業について、企業理念や事業内容、取扱商品などを見ていきましょう。

企業理念

川田工業は「手袋の町」として全国にその名を知られる香川県東かがわ市において、100年の歴史を持つ老舗企業です。「創業1920年の伝統と知見から人生100年、グローブを進化させ、健康と笑顔あふれる生活に、寄与いたします」をモットーに、以下の5つの項目を企業理念としています。

  1. 創業100年企業の誇りをもって働きましょう
  2. 創業100年の知見・無形資産を受け継ぎ、その技術を進化させながら、商品開発をしましょう
  3. ゴルフグローブ業界:企画力No.1を目指し、技術と知見を活かし、常に新たな領域にチャレンジしよう
  4. 人生100年時代、笑顔で健康的な生活をサポートする商品を届けよう
  5. 「利他」の精神で、常に相手の立場で物事を考えよう

事業内容

川田工業の事業内容は、ゴルフグローブをはじめ、乗馬などのスポーツ用グローブ、ファッショングローブなどを製造・販売することです。

インドネシアと中国に自社工場を持ち、徹底した品質管理にこだわっています。
また、大手ゴルフブランドのOEM工場としても稼働しているほか、BtoC販売戦略として、自社ECをメインに、手形からカスタマイズする世界にただ一つだけのゴルフグローブの製造・販売もしています。

商品情報

オーダーメイドゴルフグローブ

オーダーメイドグローブ ジャストフィットシステム

川田工業のイチオシ商品は、世界にたった一つだけのオーダーメイドゴルフグローブです。フルオーダーで作られるこのグローブは、薄くて強い厳選されたフェアトレードシープスキンが使用されています。まるで素手のような感覚で、軽く握ってもブレないため、スコアアップに貢献すると期待されています。

10色の羊革から各部位ごとに色変更も可能で、カラーバリエーションが豊富な川田工業のゴルフグローブは、さらに「世界に一つだけ」の価値を高めるため、ゴルフの格言や好みの意匠、孫やペットの写真などを印刷でき、プレイヤーのメンタルにもフィットすると評判です。

森統則率いる川田工業の強み

森統則率いる川田工業の強み

森統則氏が率いる川田工業の強みは海外に自社工場があることです。川田工業ではインドネシアに100%出資の自社工場、中国に合弁会社の工場を保有しており、海外製造拠点を確立しています。
品質管理を日本本社にて教育し、徹底した生産指示・生産管理・品質管理によって確かな信頼の製品を生み出し、販売先から高い評価を得ています。
川田工業の安心安全な商品は、優良な大手ゴルフブランドメーカーと取引していることからも、その信頼の高さが伺えます。

また、川田工業には老舗ブランドとしての揺るぎない縫製技術力があり、複雑な縫製にも対応可能であることも、強みのひとつと言えるでしょう。

さらに東かがわ市の本社ではサンプル製造ができるので、取引先に対してスピーディーな対応が可能となっています。

今、ゴルフ市場では、東南アジアなどでゴルフプレイヤーが増加傾向にある他、国内でもゴルフブームが再到来しており、ゴルフ人口増加の機運が、川田工業のさらなる強みであり追い風となっていると考えられます。

今後の展望

今後の展望

川田工業の今後の展望は「デザイン力を向上させる」ことです。国内や東南アジアなどでゴルフブームが起こり、ゴルフ市場は活性化していますが、スポーツブランドだけでなく、一般のアパレルブランドも市場に参入してきているため、デザイン力を向上させ競合に対抗する力をつけたいとのことです。

また、ゴルフグローブの細かい縫製技術を生かした別の商品製造が出来る様に、企画力の向上と発想の展開力を養うとしています。
既存の商品に関しては、インドネシア・中国の自社海外工場のさらなる生産性向上、ロス率圧縮を図ってコストダウンに努め、価格競争でも勝負できる体制づくりを目標としています。

川田工業の採用情報

川田工業の採用情報
ジョブリエ編集部
川田工業の採用情報をご紹介します。

募集職種の仕事内容

川田工業で募集しているのは「営業」と「製造管理」です。
営業の仕事は、ゴルフグローブを販売するために、東京や大阪を中心に新規および既存の得意先を訪問して営業活動をします。自社工場のあるインドネシアや中国への出張もあります。

求める人物像

川田工業が求める人物像は、前向きで行動力があり、協力体制が出来る人です。
他責ではなく、自責で分析できる力をもち、PDCAの「C(Check)」で本当の課題を見極める力を持つ人材が求められています。
また、相手が何を欲しているかを想像し、相手目線で話ができる人、「伝える」ではなく「伝わる努力」ができる人材も求める人物像に含まれます。

社風

川田工業の社風はアットホームで家庭的とのことです。
自分の範囲外の業務であっても、惜しまず相互に助け合えるような協力体制が整っており、意欲的に行動できる人が建設的に物事を運び、世界にひとつだけのゴルフグローブを製造しています。

縫製業界(ゴルフグローブ市場)の動向

縫製業界(ゴルフグローブ市場)の動向

有名な市場調査企業「Report Ocean(レポートオーシャン)」が2021年6月14日に発行したレポートによると、ゴルフグローブの世界市場は2020年に約3億1,930万米ドルとなり、2021年~2027年の予測期間において「3.13%以上の健全な成長率」が見込まれているとのことです。

世界のゴルフグローブ市場の地域別分析では、アジア太平洋地域、北米、ヨーロッパ、ラテンアメリカ、その他の地域と分類されています。
北米では、スポーツとしてのゴルフに対する消費者の関心が高まっており、それに加えて古くからの愛好者が存在しているため、市場シェアの点としては世界を圧巻する数字となっています。
他方で、アジア太平洋地域においては、安価な労働力と低いコストを背景に、前出の2021年~2027年の予測期間において、最も高い複合年間成長率(CAGR)を示すと予想されており、ゴルフグローブ市場は成長著しい市場であることが分かります。

ジョブリエ編集部メモ

ジョブリエ編集部
ジョブリエ編集部
以上が森統則氏と川田工業についての調査結果です。
サッカーが大好きな少年が、実家の事業を立て直し、事業再生の道を進み、サポーター会社を救い、ザスパの社長を歴任したのち、現在は「世界にひとつだけのゴルフグローブ」を製造する川田工業の社長に就任しました。

創業100年で培った技術と信頼を持つ川田工業は日本だけなく、世界を相手に商売をしています。成長著しいゴルフグローブ市場に興味のある方は川田工業で働いてみてはいかがでしょうか。

会社概要

会社名川田工業株式会社
代表者代表取締役社長 森統則
創業1920年6月
設立1953年5月
資本金2,400万円
事業内容ゴルフ、スポーツ用、ファッショングローブ製造販売
設備内容土地 1,900㎡ 建物 980㎡
大型・小型裁断機 11台
特殊ミシン 31台
車両 5台
アクセス(本社)
〒769-2702 香川県東かがわ市松原1064-1
公式サイトhttps://www.kawadakk.co.jp/