海帆の口コミ評判やコロナ禍で厳しい飲食業界の業績/株価/社長等を調査!

株式会社海帆は、愛知県名古屋市に本社を構える居酒屋をメインとした口コミでも評判な飲食店を企画・運営する企業です。
「幸せな食文化の創造」を企業理念に掲げ「新時代」や「昭和食堂」をはじめとした、リーズナブルながらも味にこだわりを持つ本格志向の店舗を展開しています。
愛知県を中心とした東海地区を拠点として店舗数を増やしており、九州、関西、関東への進出を果たしています。
新型コロナウイルスの影響下で飲食店は厳しい状況に晒されましたが、海帆も例外ではなく、コロナ禍において吉川元宏社長を筆頭に、状況を打破するべく奮闘中です。

そんな海帆口コミ評判や、株価、吉川元宏社長についての情報、コロナ禍で厳しい飲食業界の強み・弱みや採用傾向などについて調査しました。

海帆とは

海帆とは

株式会社海帆とは2003年5月に創立した、居酒屋メインの飲食店を企画・運営する企業で、名古屋市中村区を本拠地として、2022年3月31日時点で直営店27店舗(内FC加盟13店舗)フランチャイズ店9店舗を展開しています。

外食産業に対する顧客のニーズが多様化する中で、海帆は顧客属性の異なる都心・郊外の立地特性や、顧客の利用シーンに応じたターゲット業態を開発し、顧客に長く愛される地域に密着した使い勝手の良い店づくりを追求しています。
実際に、海帆が展開する店舗は、素材や味にこだわりながらもリーズナブルな価格で楽しめると口コミでも評判です。

企業理念

海帆の企業理念は“「幸せな食文化の創造」という考えのもと、飲食を通して地域の活性化、新しい食文化の醸成を目的とし社会に貢献し、人の幸せにつながる価値ある企業を目指しています”というものです。
飲食業として、ごく当たり前のシンプルなものですが、海帆ではその企業理念を誠実に守り、常により良い商品と真心のサービスで、顧客に美味しさと満足を提供しています。

海帆で働く従業員の口コミ評判

海帆で働く従業員の口コミ評判

海帆で実際に働く従業員の口コミ評判を集めました。

社員間のコミュニケーションは良好

海帆で働く従業員からの口コミ・評判
社員間のコミュニケーションは良好で、横のつながりは強いです。チームとしてまとまれば、抜群の力を発揮します。仲が良いからこそ、いろいろと教え合える環境で、現場の意見が吸い上げられてきちんと改善されることもあります。「こういった商品がやりたい」という提案をすると、すぐに食材の面などで動いてくれるので、風通しが良いです。
ジョブリエ編集部
飲食業界は、体育会系のように上下関係が厳しいというイメージを持たれがちですが、海帆の場合はしっかりとコミュニケーションをとり、上下関係なしに意見を言いやすい環境であるということが分かります。また、海帆では現場への裁量権に重きを置いているため、店長のやりたいことができ、独自のイベントやルールを決めやすいとのことです。

頑張れば頑張った分昇給がある

海帆で働く従業員からの口コミ・評判
海帆では、給与とは別にインセンティブ制度があり、結果を出せば自分にしっかり戻ってくる環境です。
また、店長・マネージャーや社内の他の部署などへのキャリアアップ、ステップアップができるので、頑張れば頑張った分だけ昇給や昇格のチャンスに恵まれるのでとてもやりがいがあります。
ジョブリエ編集部
海帆では、適正や希望に応じて多彩なキャリアアッププランが用意されています。一般社員、店長・料理長、マネージャー、事業部長、FC事業部長だけでなく、購買・商品開発、物件開発、経営企画など、飲食の現場以外のキャリアを目指すことも夢ではありません。

将来性がある

海帆で働く従業員からの口コミ・評判
店舗展開を含めて会社を大きくしていく計画があり、たくさんのステージ、キャリアアップの選択肢が生まれ、やりがいがある。
社員間のコミュニケーションも活発で、風通しが良い環境。困ったことがあれば上司が相談に乗ってくれたり、部長クラスが1ヶ月に1回店舗に来たりするなど、上層部、経営陣と現場が近い距離にあるので意見があげやすい。今後も店舗展開の計画があるので将来性もあると思う。
ジョブリエ編集部
海帆の社内の風通しの良さ、意見を言いやすい社内環境は他の口コミ評価でも見ることができました。経営陣が現場の声を聞く姿勢が社内の人間にも浸透していることが伺えます。
また、海帆では今後、コロナ禍で低迷した業績を回復すべく、新業態への進出などに意欲を見せているとのことです。

海帆で働く従業員の口コミ評判

ジョブリエ編集部
海帆で働く従業員からの口コミ評判は「やりがいがある」「社内で意見が言いやすい」「意見が反映される」などが多く、正社員だけでなく、アルバイトやパートの人も同様に、働きやすい環境であることを評価していました。

また、インセンティブ制度や昇給のチャンスなど、待遇面においても、やる気がある人はしっかりチャンスがつかめる仕組みになっており、将来的に希望が持てる企業であるということが良く分かりました。

海帆のブランド一覧

海帆のブランド一覧

海帆では現在、「新時代」「昭和食堂」「えびすや」「うるる」「BABY FACE PLANET’S」「治郎丸」「葵屋」「しんぱち食堂」の8つのブランドを展開しています。

新時代

新時代は幅広いメニューがとにかく安く、若者やサラリーマンに人気の居酒屋です。
新時代の自慢は日本一のパリモチ鶏皮串「伝串」です。一度食べたらクセになる美味しさで1本50円という安さで提供しています。中でも「伝串ピラミッド」と呼ばれる、数段重ねに盛られた伝串は、何杯飲んでも150円のハイボールと一緒に新時代の名物として人気を博しています。

なつかし処昭和食堂

なつかし処昭和食堂は、鹿児島県にあります。
「元祖!昭和ノスタルジー!どこか落ち着く、戻りたくなる懐かしい雰囲気」をコンセプトに、店内は昭和30年代にタイムスリップしたかのような懐かしい空間となっており、九州各地の名物料理を楽しむことができます。
中でも、コース料理が充実しており、もつ鍋や馬刺し、チキン南蛮などの九州グルメが堪能できるコースや、鹿児島産黒豚のしゃぶしゃぶが味わえるコースなどがおすすめです。

えびすや

えびすやは、「親しみやすく楽しくなるザ・居酒屋な雰囲気」を目指し「店内に活気が溢れ自然と笑顔のえびす顔に♪」をコンセプトとした居酒屋です。
熊本と宮崎に一店舗ずつ展開しており、熊本新市街店では熊本の郷土料理を始めとした九州の郷土料理を、宮崎一番街店では宮崎の郷土料理を始めとした九州の郷土料理を提供するなど、その土地のゆかりのグルメを提供しています。

うるる

うるるは、和の香り漂う大人の空間で全国の「うまいもん」を堪能できる居酒屋です。
うるるの名物は「牛タンしゃぶしゃぶ」で、彩り鮮やかな野菜と一緒に黄金の出汁に潜らせていただく逸品です。また、馬肉を使用した「肉寿司」も人気が高く、様々な部位を使用した握りが味わえます。
コース料理のプレミアム飲み放題では、こだわりの日本酒も楽しむことができます。

BABY FACE PLANET’S

BABY FACE PLANET’S(ベビーフェイスプラネッツ)は、バリ島独自の雰囲気と温かみで、リゾートにいるようなリラックス空間を演出するレストランです。
看板メニューのオムライスは、250g~1,000gまでのサイズがあり、大人気となっています。

治郎丸

治郎丸は、今話題の立ち食い焼肉店です。店舗に椅子はなく、待ち合わせもできないという硬派なスタンスですが、お肉の価格は30円から、A5ランクのお肉なら300円で楽しむことができます。好きな部位を気軽にオーダーできる点も人気のポイントです。
都内を中心に展開しており、若い世代を中心に人気です。

葵屋

葵屋は、和の落ち着きとスタイリッシュな雰囲気を併せ持つ居酒屋で、埼玉県に店舗があります。羽田市場から仕入れた魚は、浦和エリアの鮮度No.1を目指しており、魚のうまみを最大限に生かすべく料理長が腕を振るいます。
葵屋では、あえて寝かせてうまみを引き出す「熟成魚」も自慢のひとつで、熟成古酒や熟成日本酒で美味しく堪能できます。

しんぱち食堂

しんぱち食堂は、産地を吟味した20種類を超える焼き魚のメニューと、こだわりのお米、味噌汁、漬物を低価格で味わうことができます。
リーズナブルに焼き魚定食を楽しめると評判で、その味わいも和食好きを唸らせるほどです。

吉川元宏社長について

吉川元宏社長について

海帆の代表取締役社長は吉川元宏さんです。

1977年6月17日生まれの吉川元宏さんは、海帆の代表取締役社長に就任するまでに、数々の企業の経営を経験しその手腕を発揮してきました。
まず、2000年4月に株式会社富士オイル(コスモ石油マーケティング株式会社特約店)に入社し、2003年に株式会社クリスタルに入社しています。
そして、2009年8月に株式会社ペガソス・エレクトラの代表取締役に就任したことを皮切りに、2014年にコスモアールエスの代表取締役、2020年4月には株式会社ペガサスの代表取締役に就任し、どちらも現任しています。

2021年4月より海帆に関わる様になった吉川元宏さんは、2022年6月に社外取締役へ、そして2022年7月には代表取締役副社長となり、現在は株式会社海帆の代表取締役社長として、コロナ禍に苦しむ飲食業界の荒波に立ち向かおうとしています。

海帆の株価とコロナ禍で厳しい業績

海帆の株価とコロナ禍で厳しい業績

海帆の2022年12月時点の株価は1株168円であり、2021年4月1日~2022年3月31日の業績は、前年同期比より9.8%減となってしまいました。
この年は全国的に見ても、新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言や、まん延防止重点措置の発出、会食や外出の自粛要請などによる個人消費の落ち込みにより、経済活動が停滞した時期でもありました。

海帆が拠点とする東海地方も例外ではなく、政府と自治体から発令された、外出自粛要請の影響で、休業や営業時間の短縮、酒類販売の制限などを余儀なくされ、売上高が大幅に下がった原因の一因となってます。それに加え、人件費などの固定費の減少幅が限定的となってしまい、それが業績をさらに下押しする要因となったようです。

このように、コロナ禍で厳しい業績となってしまった海帆ですが、株式会社ファッズとフランチャイズ契約を締結することで新業態への進出を図り、早期の業績回復を目指すとのことです。

飲食業界の強みと弱み

飲食業界の強みと弱み

飲食業界は、若いうちから誰でも飛び込みやすい身近にある業界で、居酒屋に限らず、カフェ・ファストフード・ダイニング・ファミリーレストラン・バーなど様々な業態があります。
だからこそ働き方の選択肢が広く、正社員で長く働くかどうか、悩む人も少なくありません。

飲食店は日本中どこでも必ず存在し、様々な求人がある業界ですが、他方で、リーマンショックやコロナ禍のような景気や流行の影響も受けやすい業界でもあるのも事実です。
飲食業界の強みと弱みについて深堀りしていきましょう。

飲食業界の強み

飲食業界の強みは、業界で働くことによって得られるメリットの多さにあります。
基本的に対人業務なので、顧客や他の従業員に囲まれながら仕事をすることで、接し方やマナーなど自分自身のスキルアップにつながります。
これらのスキルは、社会人にとって最も基本的なことであり、独学では学べないことでもあるので、将来的に見ても強みとなるでしょう。
また、飲食業界で正社員として経験を積めば、早い段階で管理職に就ける可能性もあります。将来自分で店舗運営をしたい人にとっていい経験となりますし、人脈も築くことが可能です。

飲食業界の弱み

飲食業界の弱みは、労働時間が長い、拘束時間が増える、などの点が挙げられます。アルバイトやパートならばある程度労働時間を選ぶことができますが、正社員で責任を伴うポストとなると、店を守るためにフォローに徹する必要があります。
結果的に労働時間が増え、店舗によっては土日休みが取得しにくいなどのデメリットがあります。
また、社会情勢や景気に左右されることもあり、新型コロナウイルスのパンデミックのように長期間にわたり業務の縮小を余儀なくされ、その影響で客足が遠のくなどの状況に追い込まれることもあります。

必要とされる飲食業界

飲食業界の強み、弱みを見てきましたが、一つだけ言えることは、景気の良い時も景気の悪い時も、飲食業界がなくなることはありません。
どんな状況であっても、大切な家族や友人たちとの食事、ここぞというシーンなどでの大切な会食などは、景気が縮小傾向にある中でも滅することはありませんでした。
飲食業界はこれからも多くの人に楽しく幸せな時間を与えてくれる、なくてはならない業界であることは間違いないため、顧客のニーズに合わせたサービスを創出し、飲食業界を盛り上げていく必要があります。

飲食業界の採用傾向

飲食業界の採用傾向

現在の飲食業界はどのような採用傾向となっているでしょうか?
飲食店専門の求人情報サイトからの情報によると、2022年上期の求人が最も多かった業態は「居酒屋」で、最も求人が多かった職種は「サービス・ホール」だったとのことです。
「サービス・ホール」は2013年以降から常に求人が多い職種の1位となっており、慢性的な人材不足に陥っていることが分かります。

サービス・ホール

常に求人が多い職種の「サービス・ホール」ですが、募集している雇用形態は正社員よりアルバイトが多く、2018年度の調査時よりもアルバイト募集の割合が微増している傾向にあります。
正社員よりもアルバイトの募集の方が多い理由として考えられるのは、やはりコロナ禍です。2022年上期は2021年よりもコロナが落ち着き、各種制限も解除され、飲食店が急いで人員確保に動きますが、この先コロナの影響がどう転ぶか見通せず、正社員ではなくアルバイトで増強しようとした、という解釈です。

調理スタッフ

逆に、調理スタッフなどは正社員の募集が多く、割合もアルバイトを上回っています。調理系職種は即戦力を要するため経験者にニーズが高まります。

管理職

また、店長候補・マネージャー・料理長などの管理職なら正社員の募集が多く、約9割を占めているとのことです。

ジョブリエ編集部まとめメモ

ジョブリエのPC画面
ジョブリエ編集部
海帆は、新型コロナウイルス感染症防止の緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の影響で、時短営業や酒類販売の制限など営業の縮小を余儀なくされ、業績も落ち込んでしまいました。

しかし、新たに代表取締役社長に就任した吉川元宏さんの指揮のもと、株式会社ファッズとフランチャイズ契約を締結することで新業態への進出を図り、早期の業績回復を目指すなど、一歩先を見据えた手を打っています。

海帆の企業理念である「幸せな食文化の創造」を守りつつ、海帆のお店が今日もどこかの誰かを笑顔にしています。飲食業界の未来のためにも、海帆で働いてみるのも良いのではないでしょうか。

会社概要

会社名株式会社海帆
創立平成15年5月14日
資本金1,405百万円(2022年3月末日時点)
代表代表取締役社長 吉川元宏
事業内容居酒屋を中心とした飲食店舗の企画開発及び運営
アクセス〒450-0002
名古屋市中村区名駅4丁目15-15 名古屋綜合市場ビル
公式サイトhttps://kaihan.jp/